高圧タービンバイパス弁は、メインボイラからの蒸気の一部ないしすべてをタービンから離れたコールドリヒーターラインへと迂回させるのに使用します。バルブは、圧力および温度の両方を低下させ、蒸気が2つのシステム間を安全に移動できるようにします。
主な特長
- 多重制御スロットルステージによる低ノイズレベル
- 最適化された蒸気噴霧ノズル設計であるため:
- 水および蒸気に対する最高認証
- ノズル内部蒸気の高速流で非常に良い状態の水
- 蒸発に必要な距離を短縮
- 厳しい制御要件を満たす精密な位置決め
- 負荷変動の際の熱応力を最小化するための最適化されたバルブ本体設計
- お客様の仕様や要件に対応するためにモジュール設計された弁
- 配管の寸法や材料に適合した入口部、出口部、およびスプレー水接続
- 型式試験認証証明;BKZ 1011
- メンテナンスが容易で長寿命
メリット
SIRA BhsTバルブにおける減圧は、多重制御および非制御の減圧ステージを使用して実現されます。プラグがバルブを通過する蒸気流を正確に調整します。バルブが開き始めると、蒸気の一部が一体式配管を通過して蒸気霧化噴射ノズルまで迂回します。
- 多段となっていることで、動作中の過剰なノイズ発生を防ぐと同時に、バルブ全体の圧力低下を低減し、プラント全体の最大効率を保証します。
- 弁座は本体に組み込まれており、耐久性と耐用年数を強化して、故障のない稼働を実現するため表面硬化されています。
- 蒸気噴霧ノズルはバルブ出口部の中心に配置され、ノズルはメンテンナンス時に容易に取り外すことができます。
- 蒸気噴霧ノズルは、水滴のサイズが小さくなるように設計されています。これにより、表面積が大きくなることで蒸発しやすくなり、最終的には目標温度に達するまでの全体的な時間を短縮することができます。
- 計測コンポーネントが一体となった油圧アクチュエータにより、パワフルかつ正確な位置制御およびフィードバックを実現します。
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用途
このバルブは主として、従来の発電所におけるスタートアップ時およびシャットダウン時に使用されています。急速開機能によって、負荷変動および/またはタービンのトリップ時に、蒸気をタービンから急速に迂回させることが可能です。
設置されたバルブのサイズがボイラ連続定格の100%であり、安全制御ブロック付きの油圧式アクチュエータを備えている場合、このバルブを主ボイラの過圧安全リリーフシステムとしても使用することができます。
トリップ信号は三重冗長安全キャビネットから発せられます。それにより、システム全体が、制御された安全な圧力開放システム(CSPRS)としてDIN EN ISO 4126 - パート5(以前はTRD 421として知られる)の厳しい規格を満足しています。
技術的な詳細
本体型
運転制限
- 温度650ºCまで
- 最大入口圧力320bar[a]まで
インターフェース
- お客様の仕様に従った突合せ溶接端
- プラグ
- パラボリックプラグ
ボンネット
アクチュエータ
- ヘリカルスプリングの開口部付き複動油圧式アクチュエータ(単動制御)
シートの気密性
- DIN 60534-4 パート3 - 漏れクラスV
- ASME B 16-104 - クラスV
- ANSI FCI 70-2 - クラスV
オプション
- バルブ入口の追加Tピース
- SIL III 認証システム(IEC EN 61511)、MT 5356と併せて
製品の各部詳細